【読書】ロバート・A.ハインライン 『夏への扉』

 素敵な猫の後頭部が表紙の作品。小説のネタバレを読者にせず、さらに小説と装丁がマッチした作品も珍しいのではないかと思います。この作品にも猫は出てきますよ。夏への扉を探すのは猫のピート。家中の扉を主人公に開けさせます。扉のどれかひとつが夏への扉だと信じて疑いません。ピートは人語はしゃべりませんが、「なあう」だの「うおぉぉぉ」だの鳴きます。この鳴き方がとってもかわいいんです。それにジンジャエールを飲みます。小説に出てくる猫ってのは変わった猫が多いんですねぇ。

 さて物語のあらすじは主人公ダンが家庭用ロボットを作成し、友人と会社をおこします。ダンは製作・開発に没頭し、会社の経営のことは友人に任せてしまいます。美しい恋人もでき、ダンの人生は順風満帆なはずでした。しかし、気づいたときには友人にも恋人にも裏切られていることをしります。彼は半ばやけくそな状態で冷凍睡眠30年することを決意。ただ、すんなり冷凍睡眠もできなさそうで・・・

 

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

 

  素敵な後頭部の装丁です。なでたい、なでたい。

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