【読書】河合隼雄 『猫だましい』
猫が表紙の本です。かわいくない猫ですが、猫は猫なので本書を読んでみることにしました。
この本は猫好きな河合隼雄氏が猫の出てくる本を紹介しつつそれにまつわる精神分析学的な話を盛り込んでいくという作品。いきなりエジプトのバステトについて語りだし、そこから日本と海外の猫の取り扱いの違いについての考察がはじまります。話題になっているのは
『猫語の教科書』でおなじみのポール・ギャリコ氏の『トマシーナ』や
谷崎潤一郎の『猫と庄造と二人の女』
佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』
などほかにも数冊。ポール・ギャリコ氏の『トマシーナ』は未読なのでさっそく購入しました。猫の表紙ですしね。