【読書】平岩弓枝 『聖徳太子の密使』
平岩弓枝さんの別の作品を探していた際に発見した猫の表紙の本です。本書を手にとり「ん?なんだこれ??」となりました。聖徳太子の密使とかかれた題名のとなりに猫が3匹と青い馬が1頭描かれています。この子達は聖徳太子の密使である珠光王子のお供です。まるで三蔵法師のお供を連想させます、猫の三匹は聖徳太子より武器をたまわり珠光王子をお守りするのです。
活躍する猫は次のとおり。
名前:北斗
毛並み:白
武器:槍
名前:オリオン
毛並み:三毛
武器:剣
名前:スバル
毛並み:トラ
武器:弓
聖徳太子の時代に名前が「オリオン」って?!と思いつつも、そもそもファンタジーなんだし何でもありだなぁ、といったかんじです。猫であることを生かしつつ外国の猫と通訳したり、木に登ったりします。
残念なのはこのおもしろい設定を作者自身が本書で生かしきれていないところ。うまく書けばシリーズものにだってできそうな設定なのになぁと思います。