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【読書】『熊嵐』→『クマにあったらどうするか』→『ゴールデンカムイ』

読書 バーナード壌曰く。

 現在、絶賛中のアニメ『バーナード嬢曰く。』の原作で吉村昭氏の『熊嵐』が登場するので手にとってみました。バーナード壌こと町田さわ子がこの本を興味深く紹介しています。

 

羆嵐 (新潮文庫)

羆嵐 (新潮文庫)

 

  北海道に開拓しに行ったもと東北の人々は紆余曲折しながらもやっと三毛別村のはずれに定住することとなります。それまでは蝗害(大量のバッタによる農作物への被害)等で切り開いた村を捨てなければなりませんでした。やっと三毛別村の近くに居をかまへ村が少しずつ豊かになってきた矢先、北海道のヒグマに人が襲われます。みんなで熊を倒そうとするのですが、てんで歯が立たず。半分食われた死体を弔うこともせず、おとりとしておいて置くことに決めるなど、どんどん人間の弱さがにじみ出てきます。警察の出動を要請し、警察もやってきますが、みなヒグマの知識もゼロ、駆除の仕方も分からず数撃ちゃあたると思っている。そんな皆をみてしびれを切らした村長はヒグマ撃ちで有名なある男を呼びます。

 

  『熊嵐』は史実なのにもかかわらず、途中の人間同士のやりとりが驚くほど滑稽で、これが創作されたものだったら、「こんな緊迫した状態で、そんなことするわけがないだろう!」と言われてしまう事然りです。

  『熊嵐』が怖かったので、たまたま本屋さんで見かけた『クマにあったらどうするか:アイヌ民族最後の狩人 姉崎等』を読みました。姉崎さんは自称アイヌ最後のクマ撃ち。北海道では許可がないとクマが撃てなくなったためにクマ撃ちをやめてしまったそうです。姉崎さんは和人とアイヌのハーフ。小さいころから家計を助けるために狩りをしてきました。本書ではクマ以外にもウサギやリスなどの取り方、罠のかけかたが説明されています。そして、クマ。北海道のヒグマをどうやって見つけ出し、どうやって倒すかが書かれています。この本を読んで「ようしクマを倒すぞ!」なんて息巻くのはやめましょう。生身の人間が銃を持っていても敵いません(熊嵐では銃が何丁もありましたが敵いませんでした)。もし、山歩き等でクマに出会ったら

”動かないでじっとしておく”がかなり有効のようです(ただし出会ったクマがすでに人間を襲って食べたことのある個体なら死を覚悟しましょう)。

”クマはへびが苦手なのでへびっぽいものを投げつける、たとえば登山用のロープ束やベルト”。くねくねして怯えさせることができるかもしれません。

クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫)

クマにあったらどうするか: アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 (ちくま文庫)

 

  さて、ヒグマへの対処法は野田サトル氏の『ゴールデンカムイ』でも見られます。ほかにもキツネやウサギの捕まえ方、調理の仕方、罠の張りかたなど文章だけではぴんと来なかった部分が全部マンガで読めるので大変分かりやすかったです。『熊嵐』→『クマにあったらどうするか』→『ゴールデンカムイ』の順で読書されることをおすすめします!

 

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