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【読書】宮部みゆき 『蒲生邸事件』

 タイムトラベル物を探していたところこの作品に出会いました。宮部さんといえばミステリー(と、時々ゲーム)なイメージでした。この作品はタイムトラベル物という以外内容を知らなかったのですが読んでみると、まぁ、びっくり、ただのSFなのかな?と思いきやミステリーでもあります。

 主人公・尾崎孝史は予備校受験のためにとあるホテルに滞在します。そのホテルは旧蒲生邸。蒲生氏の邸宅を戦後ホテルに改装したものでした。その蒲生氏は戦前二二六事件のあった日に自決したと伝えられています。そんなおり、二月二十六日、主人公が滞在するホテルで火事が発生。絶体絶命の中、同じくホテルに滞在するある男に助けられます。孝史が息も絶え絶えに周りを見渡すと目の前にあったのは火事で崩れるホテルではなく、改装されるまえの蒲生邸でした。

 

蒲生邸事件 (文春文庫)

蒲生邸事件 (文春文庫)

 

  戦後ホテルに伝わる蒲生氏の話とタイムリープした戦前の事件の齟齬からミステリーは始まります。蒲生氏の自決は本当に後世に伝えられているとおり自決だったのか?もし、そうでなかったならば・・・読んでいる途中まで、ミステリーだと思っていなかったので、こういう風にミステリーとして話を立てていくことにびっくりしました。文庫本で600ページを超えるボリュームですが、読む手を止められなくなります。

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