2014-01-01から1年間の記事一覧

【読書】S・ジョイス『兄の番人』

『ユリシーズ』や『フィネガンズ・ウェイク』『ダブリナーズ』で有名なジェイムズ・ジョイスの弟スタニスロース・ジョイスの書いた兄についての作品。今は絶版のようです。 兄の番人―若き日のジェイムズ・ジョイス 作者: スタニスロースジョイス,Stanislaus …

【読書】北野勇作『レイコちゃんと蒲鉾工場』

読みたい本のリストにいつのまにか入っていた本でした。読みたい本リストを作ったのは自分自身のはずなのに、自分でこの本をリストに入れた記憶がありません。今では、蒲鉾の仕業い違いないと思っています。 レイコちゃんと蒲鉾工場 (光文社文庫) 作者: 北野…

【読書】寺田寅彦『天災と国防』

夏目漱石の『我輩は猫である』で水島寒月という物理学者がでてくる。この男は主人公の猫の飼い主、苦沙弥先生の元教え子である。この水島寒月という男のモデルが寺田寅彦なのだそうだ。実際、夏目漱石と寺田寅彦は交流があったらしい。寺田寅彦は学者であり…

【読書】モーム『月と六ペンス』

証券会社で働く真面目な男が突然、子どもも妻も捨てフランスに行ってしまった。妻は夫に愛人ができたのだと言って聞かない。主人公の僕はその妻の代わりにフランスへ行き、夫と話をつけようとする。その夫は女と逃避行したわけではなく、絵を描くために家族…

【読書】小西甚一 『古文研究法』

古典を現代語訳でなく原典で読みたいと思っていました。中学、高校における古典の授業では成績はまぁ、悪くはなかったのですが、すっかり単語や文法も忘れてしまっていました。フィーリングで読めるだろうとタカをくくっていたのですが、しっかりとは読みこ…

【読書】大崎 梢『平台がおまちかね』

Sonyの電子書籍ストアで購入。とある漫画家さんのオススメでした。 大学を卒業し、明林書房という中堅出版社の営業に就職した「ひつじ君」こと井辻君。営業の仕事で本屋さんを回る日々。 本を通して起こるちいさな事件を井辻君が解決していくというお話です…

【読書】乾くるみ 『イニシエーション・ラブ』

以前から乾くるみの『イニシエーション・ラブ』はおもしろいと聞いていました。電子書籍販売サイトで割引をしていたのでやっと購入しました。 イニシエーション・ラブ (文春文庫) 作者: 乾くるみ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2007/04/10 メディア: 文…

【読書】坂本功 『木造建築を見直す』

震災と木造建築のお話かと思いきや、木造建築全般のお話でした。もちろん、日本の木造建築を語る上で地震について考えるのは当然ですから、この本でも地震と木造建築についてもきちんと語られています。 『木造建築を見直す』という題名から、木造建築は隆盛…

【読書】白洲正子 『西行』

この本はずっと積読されていた本でした。この本を買ったのは2、3年前なのですが、その当時、何を思ってこの本を買ったのか今では思い出せません。この本を購入後にNHKの大河ドラマで平清盛をやっていましたが、ドラマの中で西行は藤木直人さんが演じていら…

【読書】F・W・ニーチェ 『キリスト教は邪教です!』

ふと思うことがあって、一度読んだこの本を再読することにしました。この本はニーチェの『アンチクリスト』の現代語訳です。適菜収(てきなおさむ)さんというかたが訳していらっしゃいます。とても読みやすいので、一気読みしてしまいますが、そこはぐっとこ…

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