【読書】『熊嵐』→『クマにあったらどうするか』→『ゴールデンカムイ』

現在、絶賛中のアニメ『バーナード嬢曰く。』の原作で吉村昭氏の『熊嵐』が登場するので手にとってみました。バーナード壌こと町田さわ子がこの本を興味深く紹介しています。 羆嵐 (新潮文庫) 作者: 吉村昭 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1982/11/29 メデ…

【読書】柴田よしき 猫探偵正太郎シリーズ

柴田よしき氏の猫探偵・正太郎シリーズは計6冊出版されています。まず1冊目は『ゆきの山荘の惨劇』。続いて『消える密室の殺人』。この2冊は長編(?)です。『ゆきの山荘~』は正太郎の飼い主であるミステリー作家の桜川ひとみが結婚式に呼ばれるところ…

【読書】宮部みゆき 『蒲生邸事件』

タイムトラベル物を探していたところこの作品に出会いました。宮部さんといえばミステリー(と、時々ゲーム)なイメージでした。この作品はタイムトラベル物という以外内容を知らなかったのですが読んでみると、まぁ、びっくり、ただのSFなのかな?と思いき…

【読書】仁木悦子 『猫は知っていた』

江戸川乱歩賞第3回の受賞者にして大ベストセラー作家が仁木悦子さんです。彼女は4歳で寝たきりになり、学校にも通わず独学で勉強しました。そして1957年、公募性を採用された第3回目の江戸川乱歩賞で見事受賞。実質初代の江戸川乱歩賞作家といっても過言で…

【読書】若竹七海 『猫島ハウスの騒動』

まず、表紙をじっくり見ていただきたい。なんということでしょう。猫がたくさん。まるでねこあつめのよう!女の子に抱かれているのは猫のDC。足元にはトラや三毛や黒猫、白猫。そしてもこもこした猫まで!それもそのはず、この作品は猫が100匹以上住む猫島が…

【読書】平岩弓枝 『聖徳太子の密使』

平岩弓枝さんの別の作品を探していた際に発見した猫の表紙の本です。本書を手にとり「ん?なんだこれ??」となりました。聖徳太子の密使とかかれた題名のとなりに猫が3匹と青い馬が1頭描かれています。この子達は聖徳太子の密使である珠光王子のお供です…

【読書】河合隼雄 『猫だましい』

猫が表紙の本です。かわいくない猫ですが、猫は猫なので本書を読んでみることにしました。 猫だましい (新潮文庫) 作者: 河合隼雄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2002/11/28 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (24件) を見る…

【読書】池上俊一 『お菓子でたどるフランス史』

昔から、子供向けの新書が好きです。岩波ジュニア新書しかり、ちくまプリマー書しかり。今回は『お菓子でたどるフランス史』を読みました。 お菓子は人間が生きていくうえで必要不可欠なものではありません。なくても生きていけます。だからこそ、お菓子が豊…

【読書】ロバート・A.ハインライン 『夏への扉』

素敵な猫の後頭部が表紙の作品。小説のネタバレを読者にせず、さらに小説と装丁がマッチした作品も珍しいのではないかと思います。この作品にも猫は出てきますよ。夏への扉を探すのは猫のピート。家中の扉を主人公に開けさせます。扉のどれかひとつが夏への…

【読書】西加奈子 『きりこについて』

猫の表紙の本やで。最初「きりこ」っちゅうんはこの本の表紙におる、ピンクの猫やと思たんやけど、このピンクの猫は「きりこ」とちゃうで。「きりこ」はこの本の主人公で人間の女の子や。それもめちゃめちゃブサイクらしいわ。やけど、あまりにブサイクすぎ…

【読書】羽田圭介 『メタモルフォシス』

自分は、多くの人々に支えてもらっている。p.p.75 この文章が貧しい少年が誰かに助けられたシーンだとか、苦しみながらも、それを分かち合い助け合うようなシーンで書かれていたら、とくにこの文章に気にもとめなかっただろうと思う。今回の作品『メタモルフ…

【読書】高木徹 『大仏破壊―ビンラディン、9・11へのプレリュード』

以前、高木徹氏の『戦争広告代理店』を読みました。今回は同作者の『大仏破壊』を。 k0ma1nu.hatenadiary.com ソ連のアフガン侵攻 1979年、ソ連のブレジネフ政権が、親ソ政権を支援し、イスラーム原理主義ゲリラを抑えるために侵攻しました。当然アフガニス…

【読書】 福沢諭吉 『学問のすすめ』

『学問のすすめ』を読了。思っていたより読みやすく、短かったです。学問のすすめは有名な序文『天は人の上に人を作らずー』しかしらず、ちゃんと読まなければと思いつつも放ったらかしていました。青空文庫等で読めます。 学問のすすめ 作者: 福沢諭吉 発売…

【読書】堀田善衞 『定家明月記私抄』

2016年最初の読書は藤原定家の日記『明月記』を堀田善衞が抄訳したものから。 藤原定家といえば平安末期から鎌倉初期の歌人で、小倉百人一首の編者として有名です。 定家明月記私抄 (ちくま学芸文庫) 作者: 堀田善衛 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1996…

【読書】柳広司 『ジョーカー・ゲーム』

今度アニメ化するらしいので読んでみることにしました。2015年最後の読書がこれになりました。 http://jokergame.jp/index.html アニメは2016年の4月から。 第二次世界大戦勃発前の日本、英国、上海で活動するスパイがいた。彼らは日本陸軍結城中佐によって…

山本くんを本にはさむとかわいい

ガチャガチャで購入できる『山本くん』。 http://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/pandanoana/yamahonkun/index.html しおりと豆本がセットになっています。文庫本にはさむと、とってもかわいい。 赤色は測量野帳の緑にとっても映えてきれいなんだけど、…

【読書】城福雅伸 『明解仏教入門』

敬虔なカトリックのアイルランド人から「日本人は瞑想するんだよね?」と言われたことがあります。そのとき、どう否定すればいいのか分かりませんでした。英語で宗教の話をするのも一苦労でしたし、日本人の不思議な宗教観を説明するのも難しい、というより…

【読書】M・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

カソリックとプロテスタントの違いすらさっぱり分からない私にはなかなかハードルの高い本でした。いろいろネットでキリスト教のことを調べつつ読んでいきましたが、まだまだ十分に理解しているとはいえません。 プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神…

【読書】阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男』

鼠の大量発生で困ったハーメルンの村にある男がやってきた。鼠を駆除するから、成功したあかつきには大金をよこせと言う。村人達は了承した。男は懐から笛を取り出すと、それをひゅいっと吹いた。たちまち鼠が集まり男の後ろをついていった。崖にさしかかり…

【読書】吉川英治 『三国志』

中学生のとき、学校の図書館に横光三国志がおいてありました。マンガであったので同級生の男子はよく読んでいたように思います。自分もそれを手にとり、読んでみたものの、新たなキャラクターが登場するたびに名前と顔が一致できずに誰が誰だかわからなくな…

【読書】ドストエフスキー 『悪霊』

新潮社の文庫で上下巻、あわせて1300ページです。第一部、第二部、第三部と大きく分かれており、第一部が終わるころからおもしろくなります。ロシア文学は名前で苦労することが多いのですが、この『悪霊』はそれほど苦労することもありません。 悪霊 (上巻) …

【読書】虚淵玄 『アイゼンフリューゲル』『アイゼンフリューゲル2』

電子書籍にて読了。私の乏しいドイツごの知識だとアイゼンは「鉄」、フリューゲルは「翼」になるはず。もう少し、題名をとっつきやすい、分かりやすいものにしたほうが売れたのではないかと思います。 アイゼンフリューゲル (ガガガ文庫) 作者: 虚淵玄,中央…

【読書】W.B.イェイツ『ケルト妖精物語』

2015年はイェイツ生誕150年です。イェイツの出身地アイルランドではたくさんのイベントが催されているようです Yeats 2015 イェイツはノーベル文学賞を受賞した作家でもあります。 ケルト妖精物語 (ちくま文庫) 作者: W・B.イエイツ,井村君江 出版社/メーカ…

【読書】長野 まゆみ『猫道楽』

本のジャンルがかぶってしまうのがずっと悩みでした。2015年は今まで読んだことのない作品・作家を読もう!と決めました。なかなか、ジャンルがかぶらないようにするのは難しく、本屋に行くと結局同じ作家やシリーズを手のしてしまう。そんなとき、「表紙買…

【読書】S・ジョイス『兄の番人』

『ユリシーズ』や『フィネガンズ・ウェイク』『ダブリナーズ』で有名なジェイムズ・ジョイスの弟スタニスロース・ジョイスの書いた兄についての作品。今は絶版のようです。 兄の番人―若き日のジェイムズ・ジョイス 作者: スタニスロースジョイス,Stanislaus …

【読書】北野勇作『レイコちゃんと蒲鉾工場』

読みたい本のリストにいつのまにか入っていた本でした。読みたい本リストを作ったのは自分自身のはずなのに、自分でこの本をリストに入れた記憶がありません。今では、蒲鉾の仕業い違いないと思っています。 レイコちゃんと蒲鉾工場 (光文社文庫) 作者: 北野…

【読書】寺田寅彦『天災と国防』

夏目漱石の『我輩は猫である』で水島寒月という物理学者がでてくる。この男は主人公の猫の飼い主、苦沙弥先生の元教え子である。この水島寒月という男のモデルが寺田寅彦なのだそうだ。実際、夏目漱石と寺田寅彦は交流があったらしい。寺田寅彦は学者であり…

【読書】モーム『月と六ペンス』

証券会社で働く真面目な男が突然、子どもも妻も捨てフランスに行ってしまった。妻は夫に愛人ができたのだと言って聞かない。主人公の僕はその妻の代わりにフランスへ行き、夫と話をつけようとする。その夫は女と逃避行したわけではなく、絵を描くために家族…

【読書】小西甚一 『古文研究法』

古典を現代語訳でなく原典で読みたいと思っていました。中学、高校における古典の授業では成績はまぁ、悪くはなかったのですが、すっかり単語や文法も忘れてしまっていました。フィーリングで読めるだろうとタカをくくっていたのですが、しっかりとは読みこ…

【読書】大崎 梢『平台がおまちかね』

Sonyの電子書籍ストアで購入。とある漫画家さんのオススメでした。 大学を卒業し、明林書房という中堅出版社の営業に就職した「ひつじ君」こと井辻君。営業の仕事で本屋さんを回る日々。 本を通して起こるちいさな事件を井辻君が解決していくというお話です…

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